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本番まであとちょうど一ヶ月
どうやって過ごそうか
そりゃ毎日稽古すりゃいいんだけど
稽古のし過ぎも良くないんだよね
なんかね、慣れちゃうの
芝居がつまんなくなっちゃうの
全てが予定調和になってしまって
舞台上で初めて湧き起こる感情が薄れるんだよね
かと言ってしないでいると不安になるし
そこの辺のさじ加減がむずかしい
だからある程度出来上がったら本番前は間隔をとろうかな
一週間くらい休んじゃって、ゲネプロで本番って感じ
今回は全てが実験みたいなもんだから
いろいろ試してみようと思う
出来上がった台本を元に
さっそく稽古
これが面白い、面白すぎる!
何が面白いって
自分の書いた台本を読んだ役者が
自分の想像していたものと全く違う芝居をするから
こう書くと悪い方にとられるかもしれないけど
良い意味で全く違う芝居をしてくれた
自分が思いもしなかった発想が次々と飛び出した
台本を書いた以上、この劇の答えは自分にあると思っていたけど
演じる役者の発想によってまた新たな面を見ることができた
いろんな意味でどんな劇になるか楽しみだ
書けた!書けた!書けた!
ひたすら机に向かったこの2週間
どこで筆を置いたらいいのかわからず
書いては消してまた書いてを繰り返し
なんとか納得のいく脚本が書けた
当初はミステリーっぽいものを書いていたんだけど
役者の希望で急遽コメディに変更
無い頭をこれでもかとひねって
出来上がったのがなんだろう
ジャンルで言えば
青春ヒューマンハートフル・コメディ?
バカバカしくて笑えるんだけど
最後はあたたかくてちょっぴり泣ける
って感じ
さあ、次は文字を立体化させねば
本番まであと一ヶ月ちょっと
まだまだ戦いはつづく
最近よく映画を観る
主にサスペンスやミステリー
昔は内容なんてどうでもよくて
笑えたり派手なアクションが好きだったけど
今は限られた環境でいかに面白くするか
という脚本や演出に凝ったものが好き
ここ2週間くらい自分で脚本を書いてるんだけど
一日に一行しか進まない日とかある
書けても十数行
脚本家の苦悩を少しだけ理解した
最近ちょくちょくピアノを弾いている
別に弾けるわけじゃないんだけど
昔、実家にピアノがあって
母と姉がよく弾いていた
姉はピアノを習わされて
泣きながら練習していた
自分も見よう見まねで弾いた
なんか姉より上手く弾けてた気がした
前に母に
なんでボクにピアノを習わせなかったの
と訊いたら
あなた習いたがらなかったじゃない
とさ
弾きたかったんだけど
習うのは恥ずかしかったんだろうね
今はまた自分で電子ピアノを買って
幼かった自分を慰めるように
弾いている